韓国「福島原発処理水」で“反日アピール”って…!
2011年3月11日に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所事故は、多くの日本国民にとって忘れられない災害となった。
私は当時、すでに韓国に移り住んでいたが、この一報は福岡のホテルで聞いた。その災害が全世界に発信される中、一部の韓国のネット民から心ない発言が聞こえたのを私は決して忘れない。あの時ばかりはそんな発言をする輩(韓国人)を一人一人探し出し、殴り倒したい感情に駆られたことをすごく覚えている。
今、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権になり、日韓首脳会談もそれなりの成果で終えたが、いまだに一部の韓国左派たちはいまの日韓関係改善ムードを何とか壊したくて仕方ないようだ。
そうした中、「反日」に火をつけたい人たちがいまターゲットにしているのが福島第一原子力発電所事故での処理水放出である。
何とか国民の反日精神に訴えられないものかと必死で、日本を訪れてまでその懸念を拡大させようと必死にアピールしているのだ。
陥れる「謀略」
私自身、日韓貿易コンサルをしながら、福島第一原子力発電所事故を受けての規制は弊害になると思っていたが、実質は書類1枚で済む話だった。
福島第一原子力発電所事故による一部被害地域については、原産地証明や放射能検査そのほか韓国政府が定めることを日本国内でクリアできれば何でも輸出は可能なのだ。
そうした実態を韓国民もわかっているから、左派議員や反日団体が福島第一原子力発電所事故の処理水に対して国民の反日精神を煽ろうとしても、どうにも刺激を与えきれないできた。業を煮やしたのか、左派議員、市民団体はここへきて尹政権を陥れる謀略に乗り出し始めているのだろう。
もともと福島第一原子力発電所事故の処理水を放出する案が報道された2020年頃、韓国では全国の水産市場で放射能検査が行われた。
市場単位で行われる放射能権検査だったが、ソウル市だけが市をあげソウルに入る日本産であろうすべての水産物、加工食品に対して放射能検査を行っていた。
それを行ったのが、文在寅大統領(当時)の弁護士時代からの親友で、ソウル市長になり、後にセクハラ問題を秘書に暴露され自殺した朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長である。
韓国「不都合な真実」
このソウル市の放射能検査は大々的に韓国メディアも取り上げられたが、その結果がいつになってもメディアから発表されなかった。
私的には文在寅政権の「反日活動」によって多くの仕事を失っていた時期だったので、当時はこの発表について市庁に電話して聞いてみた。電話で市庁サイト内を言われる通り潜って潜って行き、やっとその「結果」に辿りついた。
その結果は、言うまでもない。ソウル市が定める日本からの輸入された全項目が「問題ない」という表示が出ていたのだ。
だが、この結果は韓国メディアでは一つも報道されなかった。
反日を焚き付ける報道はしても「反日」にとって“不都合”な結果報道は一切しなかったのが、文在寅政権下での韓国メディアだということがよくわかった出来事だった。
そんな経緯があるにもかかわらず、いま再び韓国では同じ過ちを犯そうというのか。いま日韓関係をめぐっては、尹大統領が日韓改善に向けて本気で動き出しているが、こうした“横やり”が続く限り、日韓関係の修復はまたまた遠のいてしまいそうだ。
https://gendai.media/articles/-/108820