・韓国で話題騒然「現金入り封筒ばらまき疑惑」
ー中略ー
当時の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表候補側の関係者9人をめぐって、党代表への選出を優位に持ってくための「お願い金」として約40人にばら撒きを行ったという疑惑が浮上。
少なくとも10人が韓国検察当局の捜査を受けているというのだ。
さらに、その10人のうち5人は李在明派閥の者ということだが、この騒動のやり取りを見ていると「いかにも韓国らしい」と思える部分ばかりである。
騒動に当の本人たちは「知らぬ存ぜぬ」を押し通してきたが、捜査が進むにつれて、証拠として公開された金銭の伝達状況を具体的に示す録音記録が出てきた。
録音記録には「封筒10枚が準備できたので、尹官石(ユン・グァンソク)議員に渡してほしい」「どうせならついでに私たちにも(封筒を)ください」といったやり取りがあり、
民主党議員でさえ「目をつぶっていても知っている人物の声だと分かる」「これがねつ造とは想像し難い」と、共に民主党を窮地追い込んでいるというのだ。
・そして「開き直り」、バカにしているのか…?
そして、「知らぬ存ぜぬ」で押し通せないとわかると、共に民主党代表の李在明氏が火消しとして謝罪会見を行った。
この謝罪を受けて、韓国メディアの朝鮮日報では「民主党はこれまで多くの『フェイクニュース』『怪談』をつくって広めたが、まともに謝罪したことはほとんどない」と綴っていた。
これまで共に民主党から出ていた多くの情報がフェイクニュースだったということを指摘された意味は大きいだろう。
今回の「現金入り封筒ばらまき疑惑」では、前述したように党代表の李在明氏が謝罪を行った。
にもかかわらず、親李在明系議員の座長を務める鄭成湖(チョン・ソンホ)議員は「国民は全体的に大きな金額だと思っているが、
金額は実務者の車代、ガソリン代、食事代水準だ」と述べており、火に油を注ぐ形になっているのも目を当てられない。
なにより「国民は」と述べることに大きな違和感があることに、どうして気が付かないのだろうか……。
・本人たちは「何が悪いの?」と…
ー中略ー
私も韓国でビジネスをしながら経験してきたのだが、本人たちに「何が悪いの?」と開き直られたら“無敵”になってしまうのだ。
私の場合、百貨店イベント出店への協力時に「着手時に20%、残りは終了時に支払いを受ける」と約束していたが、イベント終了後にほぼ支払われないということがあった。
そこで担当者をなんとか捕まえ払わそうとしたのだが、その時も、永遠と自分の都合に合わせた言い訳しを聞かされるばかりであった。
・好転している日韓関係が「開き直り」で一転か…
最初から丁寧に「支払いが遅れそう」と話してくれればこちらも理解できるが、こちらが必死に捕まえに行って、さらにそうしたやり取りが繰り広げられると、唖然とするしかない。
中には今回の「現金入り封筒ばらまき」騒ぎの様に「こんな金額で騒ぐな」と言う輩もいた。
私的には「まず貴方からの説明があっての話でしょう…」と思うのだが、捕まえた途端に機関銃の様に言い訳(怒り気味)を並べ立てる輩に少なからず遭遇してきた。
ちなみにこの体験談は、韓国人の自営業者相手のものである。
いま日韓関係は、尹大統領が本気で元徴用工問題に解決に動き出したことをきっかけに、好転し始めている。
一方で、これまでの日韓関係を振り返ると、いきなり韓国が「開き直り」をして、両国の中が一気に引き裂かれるという経験を何度もしてきた。
今回の騒動を見ていると、そうした懸念がいまだ拭い去れないと感じ、一抹の不安を覚えずにはいられないのである。
豊 璋(在韓国コンサルタント)