県警　９年ぶりに自転車に乗っていた男性に赤切符を交付　徳島

検挙されたのは、徳島県鳴門市の４８歳の男性です。

県警によりますと、この男性は９月１日、鳴門市撫養町の市道を自転車で走行中、交差点の手前にある一時停止線で停止しなかったとして、道路交通法違反の疑いで取り締り中の警察官に交通切符、いわゆる赤切符を交付されました。

（河野将明記者）

「男性はこの道を走ってきて、警察官から再三の警告を受けたにも関わらず、停止線で停止せず、左折しようとしたということです」

県警では自転車の運転者への赤切符交付は９年ぶり。

自転車に赤切符が適用されると知らない人も。

（河野将明記者）

「自動車なら赤切符ってあると思うが、自転車で赤切符切られることはご存知でしたか？」

（自転車の利用者）

「いや、聞いたことないですけど。自転車はあまり交通ルールは無いように思うけどな。免許もないし」

（河野将明記者）

「自動車で赤切符って、厳しいと思わないか？」

（自転車の利用者）

「赤切符、切らなあかんのちゃうん。学生やったら、ごっついでスピード。恐ろしい」

これまで県警は、自転車の違反に対しては主に口頭での指導警告に留めてきました。

しかし、事故に占める自転車の割合が減らないため８月から取り締まりを強化。

悪質な違反や再三の警告に従わない場合は、赤切符を交付する方針で、今回の交付は、取り締り強化後で初めてです。

では赤切符を切られるとどうなるんでしょうか。

（うずしお法律事務所　瀧誠司弁護士）

「自転車は、道路交通法上、車両という扱いになる。車と同様に赤切符の対象となる。赤切符というのは、刑事罰の対象となる行為を　行ったということなので、検察庁に送検される可能性が非常に高い」

実際、今回検挙された男性は５日に書類送検されました。

（うずしお法律事務所　瀧誠司弁護士）

「そのあと検察庁の判断で、不起訴になるのか、それとも（略式命令）罰金となるのか、内容によっては、起訴される可能性もある」

一時停止違反の罰則は３か月以下の懲役、または５万円以下の罰金です。

自転車の場合、ほとんどが不起訴になるということですが、県警は今後も取り締まりを続けていく方針です。