国の天然記念物 オカヤドカリ680匹所持の中国人２人逮捕　知らなかった、食べるために採った、などと・那覇

警察によりますと、２人は１４日午後２時半ごろ、那覇市前島３丁目の駐車場で国指定の天然記念物
「オカヤドカリ」およそ６８０匹を許可無く所持したとして文化財保護法違反の疑いが持たれています。

警察によりますと、「駐車場に不審な男女がいる」と付近にいた人から通報を受けて駆けつけた警察官が、
２人が飼育箱のようなものを複数、車に詰め込んでいたことを見つけ発覚しました。

警察によりますと、調べに対し２人はいずれも「法律に違反するとはわからなかった」と容疑を否認しているということです。

さらに「食べるために沖縄のビーチで採った」と話しているということです。

警察によりますと、文化財保護法違反の疑いで逮捕されたケースは、県内では、統計を採り始めた平成１６年以降、初めてだということです。

押収された「オカヤドカリ」を保管している、沖縄市の「沖縄こどもの国」の藤根誠道学芸員は
「オカヤドカリは県内では海岸や砂浜で身近に見ることができるが大量に押収されたことに驚いている」と話していました。

国指定の天然記念物「オカヤドカリ」およそ６８０匹を許可無く所持したとして中国人２人が警察に逮捕された事件について、
沖縄県教育委員会の文化財課は「オカヤドカリは天然記念物のため保護の対象となっている。その保護のため、触れないようにお願いします」とコメントしています。

文化財課によりますと、オカヤドカリは触れるだけでも特別な許可が必要だということです。