「暴力団ともワシが話しとるからイベントができるんじゃ。小遣いくれえよ」…倉敷市議を恐喝未遂容疑で逮捕「事実だが正当な契約」

イベント主催者から現金を脅し取ろうとしたとして、倉敷市議会議員が逮捕されました。

恐喝未遂容疑で逮捕されたのは、岡山市南区箕島の倉敷市議会議員・塩津学容疑者（52）です。

警察によりますと、塩津容疑者は2019年9月にに倉敷市内で開催が予定されていた音楽イベントについて、会場周辺の暴力団対策の報酬名目で、イベントを主催する倉敷市の会社役員の男性（37）から現金を脅し取ろうと考え、2019年6月に倉敷市内の飲食店で「暴力団とも儂が話しとるからイベントができるんじゃ」「暴力団対策費もあるから小遣いくれえよ」「300万円くらいくれえよ」などと脅して、300万円の支払いを要求したなどの疑いです。

さらに2019年7月に、この会社役員らに対し、「これまでその会場で音楽フェスが行われていないのは、反社会勢力の元親分の家が近くにあり、苦情が出てトラブルになるのが分かっているので、会場側が主催者に貸さないからだ」「親分のところに話に行ったところ『お前がするんじゃったらええぞ』と言われた」などと告げ、要求に応じなければ地元の暴力団関係者がイベント開催に反対し、開催できなくなるかのように伝えたということです。

会社役員の男性からの相談を受けた警察は、所要の捜査を行って、塩津容疑者の容疑を特定し、きょう（21日）午後逮捕したものです。

警察の調べに対して塩津容疑者は、「事実にあるような言動や金銭を要求をしたのは事実だが、正当な契約だったので脅し取ろうとしたわけではない」と容疑を否認しているということです。